2026.04.01
銀行がすすめる住宅ローンは、本当に安心?

銀行のパンフレットに書かれている
「10年固定」という言葉。
これを見ると、
「固定金利の商品なんだ」と思ってしまう方も
多いのではないでしょうか。
ですが実は、
3年固定や10年固定といった“当初期間固定型”のローンは、
完全な固定金利ではありません。
「固定」と書いてあるのに固定ではない?
当初期間固定型とは、
最初の3年や10年だけ金利が固定される商品です。
その期間が終わると、
その時点の金利をもとに
再び同じ商品を選ぶか、
変動型に切り替えるかを選択しなければなりません。
つまり、
固定期間が終わったあとは
金利が再設定される可能性があり、
返済額が変わるリスクがある、ということです。
名前に「固定」とついているからといって、
借入期間中ずっと安心、というわけではないのです
銀行がすすめる理由を考える
銀行の窓口に行くと、
多くの場合すすめられるのが
この「当初期間固定型」です。
ですが、
すすめられたからといって
そのまま選ぶのは少し危険です。
大切なのは、
将来の金利上昇リスクを理解したうえで
自分たちに合うかどうかを判断すること。
見落としがちな「返済額アップの上限」
当初期間固定型で
特に知っておいてほしいポイントがあります。
それは、
返済額アップに上限がないこと。
一般的な変動型ローンには、
「5年ごとに見直し」「返済額は最大125%まで」など
急激な負担増を抑えるルールがあります。
ですが、
当初期間固定型には
この制限がないケースがほとんどです。
例えば、
月々80,000円の返済が
見直し後に40%上がったとすると、
80,000円 × 1.4 = 112,000円
一気に32,000円の負担増になる可能性もあるのです。
未払い利息が発生しないというメリットはありますが、
その分、返済額が大きく増える可能性もある、
ということは理解しておく必要があります。
もう一つの注意点
当初期間固定型は、最初の固定期間だけ
金利の優遇幅が大きいケースが一般的です。
つまり、
最初は「すごくお得」に見えても、
固定期間終了後は優遇幅が縮まり、金利が上がる可能性がある
ということです。
この仕組みを知らないまま選んでしまうと、
「こんなはずじゃなかった」と後悔してしまうこともあります。
住宅ローンは、
“今の金利の低さ”だけで選ぶものではありません。
大切なのは、
将来どうなる可能性があるのかまで
きちんと理解したうえで選ぶこと。
銀行がすすめてくれたから安心、ではなく、
「自分たちにとって本当に安心か?」を
ぜひ一度立ち止まって考えてみてください。